お寺のイメージ

横浜の知られざる史跡を歩く

横浜には、観光地として知られるエリアだけでなく、歴史の息吹を感じられる隠れた史跡が数多く存在します。今回は、そんな横浜の知られざる歴史スポットを巡る散策コースをご紹介します。週末のひととき、歴史の足跡をたどりながら新たな発見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

大塚・歳勝土遺跡公園:弥生時代の暮らしを感じる

まず訪れたいのが、都筑区にある「大塚・歳勝土遺跡公園」です。ここは、弥生時代中期の集落と共同墓地の遺跡で、国の史跡に指定されています。園内には、当時の住居が復元されており、弥生時代の人々の生活を間近に感じられるでしょう。
また、隣接する横浜市歴史博物館では、出土品の展示や横浜の歴史に関する資料が豊富に揃っており、より深く地域の歴史を学べます。

旧伊藤博文金沢別邸:初代総理大臣の足跡を辿る

次に足を運びたいのが、金沢区に位置する「旧伊藤博文金沢別邸」です。初代内閣総理大臣・伊藤博文が建てた茅葺き屋根の別荘で、海辺に佇むその姿は風情があります。館内では、伊藤博文に関する資料や彼の人となりを伝える展示が行われており、歴史ファンにはたまらないスポットです。周囲の景観も美しく、散策しながら歴史に思いを馳せることができます。

大倉山記念館:昭和初期の建築美を堪能

港北区にある「大倉山記念館」は、昭和初期に建てられたギリシャ神殿風の建築が特徴的な施設です。実業家・大倉邦彦によって創建され、現在は市の有形文化財に指定されています。館内では、さまざまな文化イベントや展示が行われており、建物自体の美しさと相まって訪れる人々を魅了します。映画やドラマのロケ地としても利用されており、その荘厳な雰囲気をぜひ体感してみてください。

西方寺:鎌倉時代から続く古刹

港北区新羽町に位置する「西方寺」は、約800年前に鎌倉に創建され、その後現在の地に移された歴史ある寺院です。茅葺きの本堂や四季折々の自然に囲まれた境内は、静寂と安らぎを提供してくれます。
市の有形文化財に指定されている杉戸絵や鐘楼など、見どころが豊富です。歴史を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすのに最適な場所です。

根岸なつかし公園 旧柳下邸:大正ロマンを感じる洋館

磯子区にある「根岸なつかし公園」内の「旧柳下邸」は、大正時代に建てられた近代和風住宅で、市の有形文化財に指定されています。洋館と和館が一体となった独特の建築様式で、ジブリ映画『コクリコ坂から』のモデルとも言われています。
館内は無料で見学でき、当時の暮らしぶりを垣間見れます。大正ロマンの雰囲気を感じながら、歴史散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

以上、横浜の知られざる史跡を巡る散策コースをご紹介しました。普段の観光とは一味違った歴史の旅を楽しみながら、横浜の新たな魅力を発見してみてください。